2015年03月04日

読書

本を読んだ。

『渋谷で働く社長の告白』 藤田晋著

読もうと思って読んだわけでなく、たまたま読書好きの家にあった本の中で、タイトルと装丁になんとなく魅かれて手に取っただけだったけど、あっという間の2時間弱で読みきっていた。

IT業界の若き社長が、起業から現在までの道のりを自叙伝的に振り返っている。

とかくIT業界のトップというと、業績の浮き沈みだけでなくその一挙手一投足に注目が集まり、羨望や批判の的にされがち。

でも、シンプルに思った。わずか数年で何百億円もの売上を出す企業を築いている。それだけで充分賞賛に値するんじゃないかって。

やり方とか、色々評価が分かれるところがあるのかもしれないけれど、顧客の潜在ニーズを見抜いて、かつ利益の出るビジネスモデルを作り上げているのは事実。

同じことが、自分にできる?って聞かれたら、残念ながら、「ウン」とはいえないもん。

素直に、こういう人達ってスゴイと思うな。  

Posted by ロコ  at 16:33

2015年02月07日

コミック「働きマン」

あ~。
なんということ!

漫画を読んでしまった。
10年ぶりくらいかも。

安西モヨコの『働きマン』。

出版社に勤める28才の女の子、松方弘子を中心に、
彼女をとりまく人間模様を、リアルに描いている。
恋だの愛だのなんてないし、かといってお腹を抱えて笑うって
いうんじゃなくて、ウ~ム、そうだよねと共感するところが多い。

オンナを捨てて髪振り乱して100%仕事モードな松方弘子。
あまたいる男性陣と同格に仕事をやっちゃう彼女を面白く思わない
同僚たち。
そんな、オトコモードの彼女もときには疲れて山登りに出かけたり。

でも、同僚達にもそれぞれ物語があって。。。
会社で評価されず、家族からも敬遠されているベテラン社員。
社会に自分の存在意識を認めてほしいと思いつつも、
現実逃避に走っちゃう契約社員。
彼女が通うマッサージで、自分の求めているものを探し続ける
セラピスト。

な~んて、色んな人たちが登場して、そうそう、こんなヒトたち、
ワタシの周りにもいるよねと、思わずのめり込む。

オモシロイです。  

Posted by ロコ  at 18:00
辞める1年くらい前から新規システムを導入するためのプロジェクト
リーダーをやっていて名古屋に家を置いたまま、
ずーとホテル暮らしをしていた。

毎日毎日、朝の1時とか2時に仕事が終わるような日々で、
「今日は早く終わったねーー(^^)」というようなときも夜の10時頃だったりして、
それから歌舞伎町の焼肉やにゴハンを食べに行ってたりした。

そんな中、逆出張で時々は名古屋にも戻ってきていた。

そのときのこと。

その日も名古屋のオフィスで夜12時頃まで仕事をしていた。
同じように残っている同僚もいて、その後3人で飲みに行った。
そしてたら、午前2時ころ、九州のコールセンターから携帯に連絡が入り、
「システムが動きませ~ん!!!」。
24時間365日営業のコールセンターだったので、
なんとかしなくちゃ、ということで、急遽オフィスに戻ることになった。

ところが、ビルのセキュリティがかかっていて、裏口からも入れない。

そしたら、同僚の一人が、
「5Fの非常階段は日中、喫煙場になってるから、非常口が開いてるかも。」
それーーーっと、5Fまで非常階段を駆け上がったら、
ナント、言ったとおり非常口が開いていた。

フロアに足を踏み入れたとたん、ビィッッッーーーーーーーー。
セキュリティ装置が警報を鳴らす。
「あ~~~、どーしよー。止め方がわかんないよー。」
とアタフタしてるうちに、警備会社の人が駆けつける。
「私たち、社員です。ホラ。」と
証明できそうなあらゆるものを見せて納得してもらう。

結局、なんとか無事システムは再稼動したのだけど、
あのときは、ホント、ビビリまくりだったけど、
こうやって思い出してみると、なんだかプッと笑えてくる。
神経すり減らすほどたいへんだったことも今となってはよい思い出。

それに、この事件のとき、ひとつ発見があった。
オフィスの対面に、
昼間は木戸が固く閉じられている古い長屋があって、
日頃は気にもとめなかったのだけど、

実は、深夜2時に開店するラーメン屋だった。

そのときも20人くらい男性ばかりが外まで列を作っていて
「あーー、システム障害じゃなかったら、こっちに行くのにぃ!」と
横目で見ながら、ワタシ達は走っていた。

それにしても、深夜2時に周辺に店らしきものもない暗い通りで
ラーメン屋の明かりだけがともって、
男性だけの行列ができている風景。
なんだか幻想を見るような不思議な感じを覚えた。

行ってみたいけど、踏み込んではいけない世界のような。  

Posted by ロコ  at 18:05

2014年10月06日

ウニの話

食欲の秋。
ここのところ食い気系の話題が多い。

デパートで北海道物産展をやっていると、同僚から聞いて、帰宅途中に寄ってみた。

特段、食欲がそそられるようなものは見当たらなかったのだが、唯一、ウニだけは気になって瓶詰めの前に立ち止まった。

販売員の人が試食を勧める。

ムラサキウニの塩漬け。
「う~ん、ちょっとしょっぱい。」
バフンウニの塩漬け。
「あ、ムラサキウニより香りがよい。でもしょっぱい。」

何かが違う。そう。
北海道の漁場近くでウニ丼を食したことがあるんだけど、普段、こっちで食べるものとは、まったく違った。

まず、箸ですくえない。
箸の隙間からトロリンとなめらかプリンのようにとろけ落ちる。
味も、生卵の黄身になんとなく高貴な香りをつけたような。。。
まったく苦味がない。
その独特の苦味が苦手で、好物ではなかったんだけど、そこで食べたウニは、苦味ゼロ!!
むしろ、目が見開いてしまうほど甘い!

実は、北海道以外の地域に出荷されるウニは、形が崩れないようにミョウバンで加工されている。
苦味はミョウバンのせい。

北海道展のウニに、ミョウバンは入ってなかったけど、やはり生のままでは出荷できないそうで、塩漬けにするらしい。
ということは、正真正銘「生のウニ」は漁場でしか食べられないってこと。

ぜいたくな話だけど、どんなに高価なウニでも、本場モノにかなわないと痛感。

ウニ好きの人には、絶~対、絶~~対、飛行機代をかけてでも北海道で食べてほしいなー。
北海道は無理でも、ウニの産地で食べてほしい。。。

本当においしいんだから。  

Posted by ロコ  at 10:12