辞める1年くらい前から新規システムを導入するためのプロジェクト
リーダーをやっていて名古屋に家を置いたまま、
ずーとホテル暮らしをしていた。

毎日毎日、朝の1時とか2時に仕事が終わるような日々で、
「今日は早く終わったねーー(^^)」というようなときも夜の10時頃だったりして、
それから歌舞伎町の焼肉やにゴハンを食べに行ってたりした。

そんな中、逆出張で時々は名古屋にも戻ってきていた。

そのときのこと。

その日も名古屋のオフィスで夜12時頃まで仕事をしていた。
同じように残っている同僚もいて、その後3人で飲みに行った。
そしてたら、午前2時ころ、九州のコールセンターから携帯に連絡が入り、
「システムが動きませ~ん!!!」。
24時間365日営業のコールセンターだったので、
なんとかしなくちゃ、ということで、急遽オフィスに戻ることになった。

ところが、ビルのセキュリティがかかっていて、裏口からも入れない。

そしたら、同僚の一人が、
「5Fの非常階段は日中、喫煙場になってるから、非常口が開いてるかも。」
それーーーっと、5Fまで非常階段を駆け上がったら、
ナント、言ったとおり非常口が開いていた。

フロアに足を踏み入れたとたん、ビィッッッーーーーーーーー。
セキュリティ装置が警報を鳴らす。
「あ~~~、どーしよー。止め方がわかんないよー。」
とアタフタしてるうちに、警備会社の人が駆けつける。
「私たち、社員です。ホラ。」と
証明できそうなあらゆるものを見せて納得してもらう。

結局、なんとか無事システムは再稼動したのだけど、
あのときは、ホント、ビビリまくりだったけど、
こうやって思い出してみると、なんだかプッと笑えてくる。
神経すり減らすほどたいへんだったことも今となってはよい思い出。

それに、この事件のとき、ひとつ発見があった。
オフィスの対面に、
昼間は木戸が固く閉じられている古い長屋があって、
日頃は気にもとめなかったのだけど、

実は、深夜2時に開店するラーメン屋だった。

そのときも20人くらい男性ばかりが外まで列を作っていて
「あーー、システム障害じゃなかったら、こっちに行くのにぃ!」と
横目で見ながら、ワタシ達は走っていた。

それにしても、深夜2時に周辺に店らしきものもない暗い通りで
ラーメン屋の明かりだけがともって、
男性だけの行列ができている風景。
なんだか幻想を見るような不思議な感じを覚えた。

行ってみたいけど、踏み込んではいけない世界のような。  


Posted by ロコ  at 18:05